お墓参りまつわる言葉で「墓標(ぼひょう・はかしるし・とも)」は聞いた事はありますか?
言葉はおそらく耳にした事があると思いますが、その意味まで説明できる方は少ないと思います。
このようにお墓に関する言葉は意外と意味を知らないことが多いですよね。
あまり名前や意味を知られていない墓標ですが、お墓参りの前に一緒に学んでおきませんか?
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墓標(ぼひょう・はかしるし・とも)って何?
墓標には様々な意味があり、墓石業界で意味は1つではないのです。
まず辞書で引くと下記の2つの意味が出てきます。
①墓石の裏などに、死者の俗名・没年、墓を建立した人などを記した文。
②埋葬箇所に建てる目印の石や木の柱。はかじるし。
ですがお墓の業界においては3つの意味が存在します。
①埋葬の箇所に建てる目印の石や木の柱(はかしるし)
墓地において、亡くなった方が埋葬している場所を示すための目印を墓標と言います。
(引用→http://urx2.nu/N26k)
ただ、一般的には墓石も墓標と言うことがあります。なぜなら「墓標」には「お墓である目印として建てるもの」という意味があり、広くとらえるなら墓石も墓標なのです。
ですがお墓業者さんの間では、墓石を墓標とは言いません、意味の混同を避けるためにハッキリと分けています。
②墓誌のことを墓標と呼ぶ場合がある
いわゆる墓誌(お墓の隣などに建っている石板)のことで、個人の名前や没年月日などが彫られており、そのお墓に眠っていることがわかるようになっています。
墓碑(ぼひ)とも呼ばれます。
ちなみに平均相場は10~30万円ほどで、使う石が国産か外国産かで値段に差が出ます。
墓石には戒名や命日を記載できるスペースがあるので、必ずしも墓誌は購入する必要はありません。
(引用→http://urx2.nu/N24M)
③木製の簡易墓
[引用元:http://www.globalstone.co.jp/]
墓地に木製の棒(角材)に戒名などを刻んだ物が建っているのを見た事はありませんか?
これは、後々正式なお墓を建てるための仮のお墓として建てた棒なのです。
この木製のお墓を墓標と言い、その区画がもう購入済みの墓地であり、これからお墓を建てる予定です、ということを示すものといして使われます、ですので後に石のお墓をあらためて施工します。
この場合は、先に骨壷(お骨が入っているツボ)を土に埋めておき、その上に木製の墓標を立てておきます。
(骨壺引用→http://urx2.nu/N25h)
墓標以外にも木標(ぼくひょう・ぼひょう)と呼ぶ事もあります。
角材には、亡くなった人の命日や戒名が筆で書かれています。とくにお墓の業者さんが「墓標」と言うときは、この仮墓のことを指しています。
墓標(木製の墓標)にかかる費用は?
木製の墓標は、一般的なサイズで安価ものですと10万円程度で立てる事ができます。
墓石比べると安価でお手頃なため、まずは墓標で供養してあげると良いですね。
ただ安いからと言って、木標のままでいいや、としていると木の板がゆえに数年で劣化してしまいますので、丈夫な墓石(石のお墓)を建ててあげたほうが、子供や孫の代がお墓を見る際のコストを考えると楽かもしれません。
まとめ
墓標という言葉は何度か耳にした事はありますが、改めて意味を知りました。
墓標は必ずしも必要な物ではありません。
お葬式・火葬を終え、ご遺骨はあるが、なんらかの事情により墓石を立てるのが何年も先になってしまう場合に仮のお墓としてまず墓標を建てるのが一般的なのですね。
お墓を建てるのが後々何年も先になる場合、遺骨は自宅に置いておくのもちょっと・・・と考えてしまいます。
お手頃価格で建てられますし、仮のお墓でもよいのでまずは墓標のお墓に埋葬してあげた方が故人も喜んでくれることと思います。
ただ、墓標は仮のお墓です。木製のため、石よりは耐久性は弱いので安心して墓標に長く置いておくのではなく、時期をみて石でお墓を建ててあげることが必要です。
これからも、私が実際に体験したこと、知らずにいて「へ~!」と思ったことを忘れないようにまとめていきます。
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