
普段なかなかお墓参りに行く機会がない方も多いと思いますが、お盆や年末年始など休みを利用して実家に帰省した際に、お墓参りに行く方も多いと思います。
お墓参りまつわる言葉で「墓誌(ぼし)」という言葉を知っていますか?
よくお墓の隣に石の板のようなものに文字が入っている物がありますよね?
墓誌という言葉はおそらく耳にしたことがあると思いますが、その意味まで説明できますか?
そして、墓誌は必ず必要な物なのでしょうか?
墓誌についてお墓参りの前に一緒に学んでおきませんか?
Contents
墓誌って一体何?
(引用元:http://tenan.co.jp/index.html)
墓誌とは、お墓の横に建っている石でできた板のようなもので、そこにはお墓に埋葬されている方の没年月日や戒名(法名)・俗名(生前の名前)・年齢(亡くなった年齢・享年)などが彫られていて、先祖代々記載していくため、一種の家系図のようなものになります。
他には座右の銘や辞世の句などを彫る人もいるようです。
ちなみに一般的な大きさのもので、片面に約10名の情報を彫る事ができます。
墓誌はお墓を建てる際に、金額に含まれていないため、新たにお墓を建てる際や、改装する前に、自分の家には必要なのかをしっかりと家族と相談して決めておく必要があります。
墓誌に書くスペースが無くなったら?
ちなみに墓誌にスペースが無くなったら裏を使うことも可能です。
表面と同じ人数分、名前を彫ることができます。
墓誌は必ず必要な物なの?
墓誌はお墓に埋葬されているご先祖様の戒名(法名)や享年(亡くなった年齢)、略歴などの情報が刻まれています。
お墓は長年にわたって代々子孫に受け継がれていくものですので、ご先祖様の情報を後世に正しく伝える役割があるのです。
墓誌を見れば一目で自分と先祖との繋がりや、その家のご先祖様の歴史をみる事が出来ます。
しかし、そう言った情報を後世に伝えていくための物のため、供養をする上では必ずしも必要なものではありません。
墓誌がない場合は、墓石に埋葬している方の名前を彫る事が出来ますが、スペースが限られているため埋葬者が多い場合はすぐにスペースが足りなくなってしまいますので、どうしてもお名前を刻みたい方が購入されます。
33回忌を過ぎたご先祖様の名前をまとめることも可能
墓誌は一度彫った文字も、表面を削ることで、新しく名前を書きなおすことができます。
33回忌を過ぎたご先祖様の名前を一つ一つをまとめて、先祖代々之霊としてまとめることでスペースが生まれます。
墓誌を買う必要がある時や、タイミングは?
棹石(さおいし)に故人の名前を彫るスペースがない時
棹石(さおいし→お墓の一番上の細長い石=石塔)はそこまで大きくは無いので一族の名前を一人一人入れるには、スペースが足りなくなります。
(棹石引用→http://ur2.link/N7L8)
そのようなときに有効です。
墓誌を置くスペースがなくなった時
納骨するたび墓誌に名前がいっぱいになると、新しい墓誌を購入して墓地の区画の中に設置することを繰り返すと、そのうち置くスペースが無くなってきます。
そのようなときに、大きめの墓誌を購入して、古い墓誌の内容を写して設置しなおす必要が出てきます。
背中合わせの所有区画で棹石(墓石)部分に彫刻ができない場合
所有する墓地区画の後ろに別の人の墓地区画がある所にお墓を建てた場合、墓石の後ろに名前を彫刻するスペースが無くなってしまう場合に必要です。
特に洋型の墓石は、スペースも少なくこのようなことが起こります。
(洋型墓石引用→http://ur2.link/N7Ke)
墓誌が表面も裏面も書くスペースが無くなった時
一族のお骨を先祖代々収めていくと、スペースが足りなくなります、そのようなときに必要です。
墓誌の相場は?
大きさやデザイン、使用する石の種類により価格は変わりますが、単体価格で10~30万円前後が相場のようです。
墓誌に使う石が国産か外国産かで値段に差が出まして、国産はやはり高いです。
あとは墓誌が大きくなるほど高くなり、こだわりのデザイン依頼する場合も高くなります。
墓石と一緒に建てる場合は、セット料金で安くなる場合もあります。
石代に加え、彫刻代として一名あたり3万円前後の費用がかかります。
墓誌についての気を付けておく注意点!
墓誌の設置可能な日(納品日)を確認する!
墓誌の設置や彫刻は、納骨のタイミングに合わせます。
ですが、業者さんに納骨の日時やスケジュールを事前にしっかりと情報を伝えておくのが大事です。
墓誌を建てない場合は誰の骨壺か分かるようにする必要がある!
本来であれば、だれが納骨されているかを墓誌に記載しますが、墓誌を建てない場合は、誰のお骨か分かるように骨壺に印などをしておきましょう。
お墓の改修時や移動の際に分からなくなる可能性があります。
まとめ
お墓参りは先祖の方に感謝の気持ちを込めて偲ぶための大切な行いです。
お参りにはお子様も連れていく場合が多いですから、墓誌があると自分自身を始めお子様と一緒に家族の歴史を知っていく良い機会となりますね。
家族の繋がりの大切さ、自然とご先祖様への感謝の気持ちが子供達にも自然と備わっていくことでしょう。
墓地のスペースや費用の問題もありますが、もし問題がなければ用意していくと良いですね。
これからも、私が実際に体験したこと、知らずにいて「へ~!」と思ったことを忘れないようにまとめていきます。
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