
お墓に関して様々な儀式があり、その中に魂抜き(たまぬき)という儀式があります。
そもそもあなたは魂抜きという言葉を聞いたことはありますか?
どのような事をするのかご存知でしょうか?
普段あまり関わることが無いので、お墓に関することはあまり知らないことが多いですよね。
しかし、死は誰にでも訪れ、いずれは必ずお墓に関わってくることになります、そうなった時に慌てなくてもいいように、少しでもお墓に関して知っておきましょう。
今回は、魂抜き(たまぬき)という儀式について調べてみましたのでご紹介します。
Contents
魂抜き(閉眼法要)とは一体どんな儀式なの?
(引用:http://reset-soul.com/lp1/)
魂抜き(たまぬき)は他にも
・閉眼法要(へいがんほうよう)
・閉眼供養(へいがんくよう)
・魂抜き法要(たましいぬきほうよう)
・御魂抜き(おみたまぬき)
・お性根抜き(おしょうねぬき)
とも言われています。
魂抜き(たまぬき)とは
①お墓から分骨する際など遺骨を取り出す場合
②お墓を移転・移動する場合
③新しいお墓を建てる場合
④お仏壇(ぶつだん)を新たに購入して古いお仏壇を処分する場合
に行われます。
魂が入ったお墓やお仏壇・本位牌(ほんいはい)などから魂を抜くことによって、
【拝む対象】から、単なる【物】に戻します。
逆にお墓を建てたり、仏壇(ぶつだん)を購入した場合は、それらはまだ人が作った【物】にすぎず、単なる石や木にすぎないので、これらに魂を入れる儀式を行います。
魂を入れる儀式を開眼法要(かいがんほうよう)・魂入れ(たまいれ)といいます。
詳しくはこちらの記事にてご紹介しています。
↓
【魂入れ(開眼法要・供養)ってなに?いつ行えばいいの?流れや必要なものは?】
魂抜き(閉眼法要)は【物】から魂を抜く儀式
魂入れ(開眼法要)は別の【物】に再び魂を入れる(移す)儀式
になります。
分かりやすく図で説明するとこうなります。↓
(魂抜きから魂入れ引用→http://u0u0.net/Ne9K)
このように、魂抜きは新しいお仏壇や、お墓を建てる際に必要な儀式の一つなのです。
(ちなみに浄土真宗(じょうどしんしゅう)は教義の違いがゆえに、魂抜き(閉眼法要)にあたる儀式を遷仏法要(せんぶつほうよう)と呼びます)
では次に魂抜きを誰にお願いをするのかをご説明します。
魂抜きはどこの誰に依頼すればいい?
魂入れ同様に、魂抜きの法要はお参りの際や法要の際にお世話になっているお寺に依頼します。
つまり、ご自身が所属している宗派・宗教の僧侶(ご住職)に依頼する形になります。
魂抜きの段取りや流れは?
基本的に魂抜きは、拝む対象物を廃棄するときに行います。
それは大きく分けて2つのパターンがあります。
1つ目は古いお墓を撤去するとき、2つ目は古いお仏壇(ぶつだん)を廃棄するときがあります。
順番に見ていきましょう。
1.古いお墓を撤去するときの魂抜きの段取りは?
①まず、古いお墓を撤去解体する工事をするスケジュールを、石材店に確認します。
↓
②参列される親族の方々と、日程を確認、調整します。
↓
③解体撤去する予定の古いお墓があるお寺のご住職に魂抜き法要をの願いをします。
2.古いお仏壇を廃棄するときの魂抜きの段取りは?
①古いお仏壇を廃棄するスケジュールを決めて、親族の方と共有します(参列者は家族だけの場合が多いです)。
↓
③廃棄する予定の古いお仏壇がある場所に、お寺(※菩提寺)のご住職に来ていただき、魂抜き法要をしてもらいます。
※菩提寺(自身の宗派・宗教で、法要などで普段お世話になっているお寺)
魂抜きに必要な準備すべきものは?
魂抜きの儀式には、まず必要なものとして
・お供え物(赤飯、お膳、お餅、お菓子、果物など)
・ご住職へのお布施・お車代・御膳料(おぜんりょう→お食事代)
なども必要です。
ご住職が自宅に来てくれる場合には、お布施(1~3万円)に加え、お車代(5千円~1万円)を必ず用意します、お札は新札を使用しましょう。
備品(仏具)として必要なものなどもこちらで詳しくご説明しています。
↓
4.1 備品(仏具)として必要なものは?
お布施の渡し方やマナーは?
(お布施の封筒書き方引用→http://ur0.work/NbIC)
封筒の表側に「お布施」と書き、その下にご自身の名前を記載します。
旧字体で金額を書き、封筒の裏には自身の住所を書きましょう、中袋がある場合はそちらに書いてください。
詳しくはこちらでかなり詳しく書いていますのでご参考ください。
↓
6 ご住職へのお布施(おふせ)の渡し方のやマナーは?封筒の包み方は?
廃棄する古いお仏壇(ぶつだん)の処理方法は?
お墓の場合は石材店に撤去解体してもらうのですが、お仏壇の場合は、何パターンかやり方があります。
お仏壇を購入したお店(仏具店)に引き取ってもらう
家電と同じで、魂抜きを終えたお仏壇に関しましてはお店で引き取ってもらえます(処分引き取りのサービス)。
自分で持ち込んだ場合は無料ですが、引き取りに来てもらった場合は運送料も込みで3~7万円かかります(距離や大きさによって変動します)。
粗大ごみとして、行政に回収・処分してもらう
魂抜きが終わったお仏壇は、単なる気箱ですので、サイズを図ったうえで、行政(自治体の役場)に金額を確認して回収してもらいます。
500円~2000円で可能です(重さではなく、サイズにより変動します)。
ただ、ご自身で小さいサイズまで解体すれば可燃ごみ(一般ごみ)として出すことも可能です(無料)(地区町村により不可な場合があるので事前に確認してください)。
菩提寺(ぼだいじ)に引き取ってもらう
菩提寺(自身の宗派・宗教で、法要などで普段お世話になっているお寺)がある場合は、基本有料で引き取ってもらえます。
金額は1~5万円が相場です。
仏壇を解体・処分するときの注意!
お仏壇は、比較的複雑なデザインが多く、目の届かないところに忘れ物が残っている場合があります。
家系にかかわる重要なものも収められている場合がありますので、念入りに確認してください。
まとめ
魂入れと魂抜きは一般的には、対になる儀式なのです。
お墓を建てたり、お仏壇を設置する際には魂入れを。
それに対してお墓をリフォーム・移転する場合や仏壇を新たに購入する場合には、まず古いお墓や仏壇に対して魂抜きの儀式を行う。
宿っている魂を抜き取って、新たな対象物に命を吹き込むという大切な儀式が行われているのですね。
ちなみに魂抜きから処分まで一貫して行ってくれる業者もあります。
お墓に関しては様々な知らない儀式はたくさんあり、とても勉強になりますね。
これからも、私が実際に体験したこと、知らずにいて「へ~!」と思ったことを忘れないようにまとめていきます。
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